香美市は、物部川、国分川、吉野川の源流域から高知平野の北東部に位置し、面積は約538km2となります。地形は、概ね1,000~1,800mの高峰が周囲にそびえることから急峻で、棚田、集落が広範囲に点在しています。
香美市の約9割を占める森林の多くは、剣山国定公園、奥物部県立自然公園、龍河洞県立自然公園に指定されています。また、物部川及び支流は、高知県でも有数のアメゴ、アユの釣り場であり、カワセミ、ホタルなども観察され、紅葉で名高いべふ峡、轟の滝(日本の滝百選)などがあります。
年間降水量は、平野部の2,400mmに対して山間部では4,000mmを記録することもあり、温暖な気候とあいまって森林資源の形成や農作物の育成に適した地域です。
香美市土佐山田町の伝統工芸の代表格である土佐打刃物は、400年の歴史を誇ります。日本刀の製法から生まれた各種刃物はその切れ味に定評があり、無駄を一切省いた機能的な形状が特長。近年は科学的なデータを駆使した熱処理を施しているため、切れ味、耐久性、刃の粘りともに他に類を見ない一級品として高い評価を受けています。
端午の節句に欠かせないフラフの彩色も香美市土佐山田町の誇る伝統工芸のひとつです。大きな布に時代絵巻やおとぎばなしの世界を一枚、一枚、職人の手で丁寧に色鮮やかに描いていきます。極彩色のフラフが、こいのぼりとともに初夏の青空にはためく様は圧巻です。
温暖な気候に恵まれた中、水稲を中心に施設・露地園芸も盛んに行われています。全国的にも知名度の高いやっこねぎ、ほかに春菊、にら、青ねぎ、オクラなどの産地を形成しています。また、生姜の加工も盛んです。
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